『るるぶ 毎日5分でまなびの種まき』シリーズ第3弾にて、本文イラスト2話分のお話イラスト制作を担当いたしました。

本作では、平安時代編と大正時代編の2つのストーリーを担当しています。
大正時代編では、大正時代の装いをした妖怪たちが、真夜中に駅伝を行うというユニークなストーリーを担当しました。
大正時代に始まった箱根駅伝をモチーフにしつつ、当時の電柱の仕組みや街並みなど、時代背景を学べる要素も盛り込まれています。

平安時代編では、かわいい貴族の子どもを主人公に、絵巻物や御殿建築を背景としながら、かぐや姫や光源氏などが登場する少し不思議な世界観を表現しました。当時の建築様式や装束、小物などに配慮しながら制作しています。
本作品の制作にあたっては、建築物・服飾・生活道具など、各時代を感じられるディテール表現に重点を置き、資料や文献を参照しながら、時代考証を意識して制作を行いました。
特に大正時代編に登場する妖怪の表現では、怖くなりすぎず、親しみやすく、児童書として受け入れやすい表現を目指しました。妖怪は本来、不気味さや怪しさが強く出やすいモチーフですが、その個性を残しながらも、かわいらしさと親近感を両立したビジュアルとしてまとめています。
制作過程では、妖怪に関する文献や資料、百鬼夜行の絵巻や浮世絵などを参照しながら、それぞれの妖怪の背景や文化的な位置づけにも目を向けて制作しました。
本案件を通して、妖怪というモチーフの持つ奥深さや表現の幅の広さに触れ、自身の表現の可能性を大きく広げる経験となりました。
店頭などで見かけた際は、ぜひ手に取ってお話のつづきをご覧いただけたらうれしいです。

るるぶ 毎日5分でまなびの種まき 日本のれきし おはなし30
本制作をきっかけに、これまで得意としてきた乗り物モチーフの表現に加え、妖怪というジャンルにも取り組みを拡げています。
今後は、既存の妖怪表現にとどまらず、「妖怪 × 乗り物」といった独自の組み合わせを軸に、オリジナル性の高い表現の展開を模索していきたいと考えています。
児童書や学習教材、読み物などにおいて、文化・歴史・ファンタジーを親しみやすく伝えるビジュアル表現として、
幅広く活用できるイラスト制作を目指しています。
制作内容
- 児童書本文イラスト制作(2話分担当)
- 平安時代・大正時代をテーマとした歴史イラスト制作
- 妖怪キャラクターのデザインおよびビジュアル表現
- 建築・服飾・小物などの時代考証を意識した背景制作
- 教育要素を含むビジュアルストーリー制作